ウィーン・カールス教会のフレスコ画




ブログ「Southern Valley Diary音楽・旅行・切手など・・・」さんにすばらしい記事がありました。

カールス教会(ウィーン)

最高傑作のバロック建築の1つであるカールス教会は72メートルの高さを誇り、円柱の塔が空高く聳え立つ建物は町の名所です。ウイーンにペストが大流行したことがきっかけで、1713年に皇帝カールス6世が命じてカールス教会が建築されました。カールス教会はウイーンの救世主聖カール・ボロメウスにちなんで名付けられました。教会の内装は惜しみも無いほど贅沢な内装で一流のフレスコ画もあります。


中欧旅行 29 ウィーン~カールス教会より
http://tristana.blog57.fc2.com/blog-entry-146.html


Wikiからかな、説明は。

フレスコ画の修復工事が終わっても、修繕代金の寄付が集まるまでは足場を残しておくそうです。
フレスコ画のすぐそばまでエレベーターで移動して、降りたらさらに上まで自力でのぼっていくことができる階段を残してあるのはそのためだったんですね。なるほど~。

72メートルかあ・・・高かったもんなあ・・・(遠い目)



昔は「聖カールス教会」って言いませんでしたっけ。

公式サイト
http://www.karlskirche.at/

ウィーン市内にはいくつか目印になる特徴的な建物がありますが、このカール教会も何しろ「見える」ものですから(72メートルです!)移動の途中できれいな白い塔が何度か目に入りました。
囲いも何もなくて感覚としてはいきなり教会。突然建物。

バロック建築の傑作と称されるとおり非常に綺麗な建物です。荘厳かつ華麗。そして寄付を必要としている!

入場料金を払って・・・幸い、といいますか、こちらは学校の生徒さんが集団でよく来られるそうですがそういう団体客はいなくて中にはほとんど人がいませんでした。行きたいところに自由に移動し、ずっと眺めていられるというものすごくぜいたくな時間を過ごさせていただいたわけです。


正面の祭壇。ドラマチックな装飾がすごい。

祭壇-2

教会は建築物、説教、音楽、絵画とあらゆる手法で「神」の威光を人々に経験させました。これもその名残のひとつ。

祭壇

正面の中央祭壇をとりまくように、入口以外の壁にはニッチがもうけられ、聖人の棺や絵画がずらりと並んでいました。

ニッチ-2

そこの、テーマというか聖人の個性が今でも色濃く残っているかんじで、ひとつひとつのニッチを移動すると空気ががらっと変わるんですね。装飾や色調がそれぞれ違うせいもあるんですが、温度やにおいまで変わって感じられるほど、エリアごとの空気が違っていました。

ニッチ


この教会を世界的に有名なものにしているフレスコ画。
実はここ、足場からエレベーターで移動してめちゃくちゃまじかで見せていただけるんですよ。で、当然そこはめちゃくちゃ高い場所。足場も普通の鉄パイプ的なほっそいブツで、最初からあきらめモードで上に行くと、「西洋ってこうなの!?」とひざから崩れ落ちそうな、そうです、「歩いてのぼって歩いて降りてね~☆」ですよwww

それがもう、「あの」天井のほんとにすぐそばまで行くことができ、それは修復をしていたわけですから、作業者は絵に触れて仕事をなすっていたのでしょうが、高い高い高い!ひいいいいいいいい!!!と、ここはもう無理でしょうと。自力であがったら自力で飛び降りるだろう、と(笑)。

階段を数歩だけあがってひれ伏してwwwwフレスコ画、一番おいしい「神」がイエスと触れ合っている絵の、ぎりイエッサのところまで激写して、あとははいつくばるようにして足場に戻りました。気分はエベレスト登坂のベースキャンプ(笑)。

ぜんぶのぼりきったら「神」との邂逅なんだなちくしょう、と思いながら「無理」でした。くうーーー。

激写!これがウィーンのイエスだ!

フレスコ画

バチカンの、ミケランジェロのものになるフレスコ画の修復後のシスティナ礼拝堂も行きましたが、色使いが「ファンシー」なんですよね。ものすごくカラフル。パステル調の淡くて綺麗で透明な色があふれていてビックリしました。
「礼拝の場に全裸かよ!」と当時の人が激怒して、後世、腰回りにだけでも・・・つか、ビーチクも隠さね?デコルテむきだしもやばくね?ということで裸体を覆う布っきれを加筆して「腰みの作家」と不名誉なあだ名で呼ばれることになった気の毒な画家がいましたが、いやいや往年のあの壁画は、ものすごくファンタスティックでハッピーで、エロスとは一切無縁のひたすらなカーニバル的明朗さにあふれていたんだろうなと思ったものです。
ミケランジェロ、上を何年も向いて絵を書き続けたがために首が曲がらなくなったとか、教皇がしょっちゅう意地悪しかけてきてクソムカついただろうなあ、とかwwwいろいろなことを思いながら眺めていたのを思い出しました。あちらはベンチに座ってじっと見上げているだけなんで怖くはない(笑)。
撮影禁止なのにフラッシュ焚いて撮影しまくる世界の観光客を制止するのがお仕事の警備の人の屈強さも思い出しました。こわもて警備員との極限の対比。
「これ、萌え絵だ・・・」とカトリック総本山で思ったのは姐さんだけではないはずだ!そうです、ミケランジェロの絵ってのは萌え絵の元祖だったんです!と爾来力説しているわけですよ。
どう見ても筋肉もりもりの屈強な男のボディにのっかった優しい少女の顔の巫女、とか、趣味丸出しだしなwww
それがよかった。素晴らしかった。
絵、ってすごいな、と思ったですよ。
ミケランジェロすごい。

と、唐突に思ったのはこの教会にイタリア人の画家が絵を残しているせいかもしれないですね。

そうなんです、ここのフレスコ画もとても透明でカラフルで淡くて、神との邂逅、よりも「それを地上で人間がどう解釈してきたのか」の歴史として見られそうな非常に親しみがもてる内容でして。
おのおののテーマがえぐいことえぐいことwww思いっきり金貨をバラまいている天使とか、目の色変えて飛びついているオッサンとか、めちゃくちゃ気合入れて描かれていた・・・のにうけました。おおぅ、わかりやすいな!それが依頼通りの仕事だよな!と感動しました。
いやいや斜に構えているわけじゃないですよ、絵画そのものとして超一流なのは当たり前で、スポンサーの意向通りの「世界」がどどーんと成立しているわけですから、すばらしいと思います。

美しいかった。信じられないほど大きくて美しい。これ、あおむけになって描いたんか、と思うと気が遠くなってきます。怖くないのかとかトイレどうしたんだとか当時の足場ってさぞかしグラグラ揺れたんでしょうね、絵本『ぐらとぐら』もついでに出版できるざんしょ、とか思う以前に「どうしたらこんなに美しく正確に描けるんざあましょ」って感嘆がまず最初にきましたね。

フレスコ画-4

フレスコ画-2

フレスコ画-3


「神の栄光」を地上におろす作業の恐ろしさ。
窓からの外光が美しい。
この写真ほど中は暗くはなくてしんとした中にも透明な光が満ちていました。

窓

いくばくかの寄付をして、ポストカードを持ち帰ることができるようになっていたので、いただいて参りました。これがずっしりと厚手の紙に重いテーマのプリントで、なんというか「てごたえがある」ものです。使えないなぁ、これは。ときどき取り出して眺めて、ローマ・カトリックならびにカトリック全般に思いを致す他ないなぁ、というものです。


外観。特徴的な二本の柱。美しい。
未知の異国のお方よ、一緒にとってしまって申し訳ない!

外観

ここでも工事をしているわけですよ。怖い怖い怖いwww
工事-2

オシゴトしてりゅのおおおおおお!!!
工事-3

見た感じ、命綱なし(笑)。
いやそんなはずはないですが、サグラダ・ファミリヤに続き、「あのおじさんが世界で一番の勇者だと思う」と思いながら歩きました。
工事


フレスコ画を見るエレベーターで降りていくときに、横にいあわせた親切なご婦人が手をしっかり握ってくれました。「わたしは気持ちがわかるわ」とおっしゃって。ものすごく自然で、まるで本当の家族みたいに。
その方の旦那さんは高いところが平気なようで、がたっと揺らす動作をわざと軽くして(実際には揺れていません)みせて笑いを取ろうとしていましたが、その、旦那さんのちょっとしたイタズラに対して、奥様が表情を変えることもなく、首を左右に振るでもなく、嫌悪や怒りを示すでもなく、でも、「わたしたちは高いところが苦手で今まさにそれに耐えているの。だけどそれがわたしたちには自然なことなの。いいわるいは関係ないの。そしてそれを茶化す権利は誰にもないわ」と思わせる堂々たる態度で降りていく、そのようすにシビれました。惚れました(笑)。
奥様はずっとわたしの手を取って大丈夫よって思いを伝えてくれました。なんて親切なんでしょう・・・本当にありがたいことです。。。1分もかからない移動だったのに、すごく鮮明にいちぶしじゅうをおぼえています。
しとやかで繊細な風情の奥様だったのに、「一生ついていきます、マダム!」と大声で叫びたくなるような頼もしさ。
みなりもいいし、お召し物の取り合わせもナイスで、謎のアジア人にも親切にしてくれる。ホントにいい人なんだと思います。
上品で優雅で繊細で、見習いたいマダムでした。
ああいうのが「本当に強い人」なんだろうな。くどくどとお礼を受けることもなく、地上に降りたらすっといなくなったのも、「もしかして 天使」と脳内に浮かぶほど鮮やかで。マダム、本当にありがとうございました。

もしかしたら「やだこの人、真っ青よ、ゲロ吐きそう」とか思っていらしたとしたら、重ね重ねすみませんwwwwww

カメラに詳しくて撮影が趣味の友人はちゃんと上まで歩いていって歩いて降りてきましたが「ここは自分でもちょっと・・・」と言葉少なに歩いていたので、ああ本当に行かなくてよかった!と負け惜しみを思いつつ、でも、「高いところが全然平気」になっている自分に気付くのは帰国直前、フライト離陸まさに何時間か前、の旅だったんです。

これ、ルルドの泉巡礼ばりの奇跡だと思うんですよね。自分史上最高のべっくらでした。

(ウィーンの奇跡、パート1)


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