本の紹介 『お稲荷様って、神様?仏様?』



なんちゅうタイトルじゃーーーと思いますけど、それはふざけるなって意味ではなくて、
この本の持つすんごい深さと面白さをあんまりよく表現できてないんじゃないかと感じるからです。

実に良い。すばらしい。

特に東京都民の皆さんはぜひ一冊お手元に、と思います。

お江戸の精神構造というか「都民はなにをもってして”信仰”の対象にしてきたのか」が非常に鮮やかに端的に描写されています。

さまざまな人名や書名が出てくるので興味を持った箇所はおのおのでさらに調べていくと大変楽しい精神的なガイドマップになっています。

おいおい、こんなに面白いネタをそんなそっけない一文で片付けちゃっていいのかYO!と心配になるくらい。
これ、腕のいいライターさんが面白おかしくセンセーショナルに「××の謎!!」とかあおったらけっこうな売れ行きになるだろう。

でも、著者のお二人はなんと「学校の先生」だった方。それも「小学校の校長先生」と「教頭先生」のコンビです。

淡々と事実を提示し、明快この上ないのです。ここがすごい。こうだから、こうなんだ。とそれだけの筆致が痛快です。爽やかです。

さらには「全部、実際に行っている」のがまたすごい。

このお二人が本気を出したら「日本人の精神史」全八十巻、別巻二(索引・補遺)を岩波書店から出せるでしょう。
出してくれたら絶対買う。来世までローンが残るとしても買う。
臺灣からもきっと買い付けが来るぞ。有志をつのって百セットなんつう大型受注もあるだろう。「漢字」を理解できなくなっている大陸とは違うからな、臺灣のほんまもんの知識人。
そしてアジア全域を見まわしたときに「保全されている過去の叡智」が一番多いのは日本だろう。
日記魔、メモ魔が各地にいて、生きていた「自分の現実」をぜんぶ文献資料に残している。
そして「実践者」が必ずいる。
千年前の「わたしたち」が大切にしていた人・モノ・コトがそのまま現実に息づいている。ここがすごい。

血が絶えない、地域が残る、というのは大変なことなのです。

あらためて「やっぱすげえわ、お江戸の皆さん」と感心しましたよ。

これだけの内容をこんな端的に、しかも誤植なしで出されている。ここもすごい。

高田純次の『秘密主義』なんてこーーんなにでっかい字でこーーーんなに薄い本なのに誤植があったからな!
姐さんがなんで高田純次の本を手にしていたのかは言わないけど、こーーーんなにおっきな文字なのにこーーーんな目立つ誤植があったからな、株式会社学研パブリッシングさんよぉ~~~。
ドヤ顔で恥ずかしい内容をそれも思いっきり狙って「ね、ぼくちん、恥ずかしいでしょー☆」と出してくるなら「形式」に間違いがあったら恥の上塗りだろうよおおお。ああもう!ああもう!

と、自分のブログでは誤字脱字やり放題なのに、書籍の誤植をいち早くみつけてはイライラするヤな癖のある姐さんは無関係な本のことまで思い出して「いくら適当を標ぼうしている芸能人の本とはいえ、出版社側はテキトーじゃいかんだろう、プロなんだから」と思うのでした。

それはさておき、皆さん!
浅草寺さんでは「いかなる宗派のどのような立場の人からの依頼でも」引き受けて、定額金をお納めすれば「供養」を引き受けてくれまして、それゆえに「マッカーサー氏の位牌」とか「美空ひばりさんの位牌」なんぞも安置され、死後の冥福を祈られているとか、あんまり知られていないでしょう?でもやっている。おお!そんなことが!
つか、あそこの五重塔に近づくと怪奇現象が起きるんだけど、お位牌がそんな数あったんじゃ「何もない」のは嘘だよなww
んでもって別の宗教の信者の人が本人に無断で浅草寺で位牌を安置されて力強く供養を受け続けているという場合、これはいったいどういう事態になるのかと、問題提起もしています。
たとえば靖国で死者を祀る、ということの「意味」をも日本人全体で考えていくべきなんじゃありませんかい、と。

そんな提言もありながら、「お不動さまって?」や「お地蔵さまって?」にも明快この上ない解説と実地検分がなされているこの本は、本当におすすめです。

一番美しいと思えたのは「すべての祈りに、敬意を」という優しく穏やかな「思い」で満たされている著者お二人の心でした。

前に紹介した『神道とは何か』という本。



この本は「神道とは何か」を歴史的立場からほとんど「ばっさりと」と言いたくなるくらい明快に「・・・と思われてきたのだった」と解説を加えています。実は日本人の信仰史が「ご都合主義」と「権威権勢への迎合」と「塗炭の苦しみ」との攻防だったと「わかってしまう」。
でも、これらを越えて「尊いもの」は実在する。・・・そこに「いる」。

ならば「それ」とは一体何かを、あらゆる「解説」と「説明」と「合理化」と「分析・解剖・系統だて」をはるかにはるかに超越し、厳然と「そこに在る尊いもの」とは「なんなのか」をこそ、自分は知りたいと願います。

神は「ある」。

仏は「いる」。

それが今回得ることができたこの人間としての実在を賭けて言い切れる、自分が知り得た真実です。
と、力む必要なんかないくらい「当たり前」にカミともホトケとも共存してきた。
時の権力者によって、時勢の趨勢によって、どのように規制され、強制され、捻じ曲げられても、消されても、「信仰」と「祈り」は絶えなかった。不滅だった。
なぜならそれらはわたしたちの心身にあらかじめセットされている「サバイバル・ツール」のひとつだから。

否定できないですよ。それあるがゆえに「生かされている」のだというのは。自分にとっては単なる事実のひとつです。

では「それ」とどのようにわたしたち人間は、日本人は、都民というのはつきあってきたのだろう?

それを知ることで「ああ、やはりな」であったり「えー、うっそーん」であったりもする、愉快な冒険のひとときを著者と追体験できる。

読んでいる間中、楽しかったです。



今度、「お稲荷さん」について話をします。
(スケジュールなどはO-ENNブログをご覧ください。)

「お稲荷さんはなぜコワイのか」という刺激的なタイトルですが、実際に姐さんが検分した「マジの祟り物件」について「祟りの構造」を説明し、「そうなるにはなるだけの理由がある」というところから、「お稲荷さんってナニ?」というところまでもっていきたい。会場は三時間とってありますが、まあ毎回時間が足りないですよ、とwww

日本で一番多い「神社」として、二位の八幡様とあわせると全国の神社の実に八割を占めているお稲荷さん。

豪快にさまざまな存在と一緒に祀られているこの関東近県に非常に多い謎多き存在について少しでも理解を深め、「もしも好きになれそうなら」ご近所の神社にちょいと足を運んでみようかな、などと思ってくださる方が増えるといいなと願っています。それが必ずしもお稲荷さんでなくてもいい。

むしろ神様にも好かれ、自分も愛せる、Win-Winな関係になれる場所をみつけてもらうよすがになればいいなと思います。

好評だったら「八幡様とは何か」とか「お伊勢さんのヒミツ」とかもやってみたいですね~。
カミ=ホトケ=自分、という「輪」が実際に息づいているのを感じることは、本当に本当に愉快で幸せで楽しいことだと思うからです。

あと、結論としては「日本人の信仰はダジャレとおやぢギャグでできている!」というのが姐さんの持論です。

ホントだよwwww



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本の紹介 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/07/14 23:49
コメント
今、まさに地元の八幡宮に向かってる地下鉄の中で姐さまの記事を読んでいました。お稲荷さん、行ってきます。家族の健康と幸せ、真央さんの健闘と幸せを祈願してきます!
ひゃぁぁぁぁあああ
ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━!!

お稲荷様って頼ったら死ぬまで大切にしなくてはいけない…途中で信仰をやめたら倍返しでボンビーになるとか…
総本山の伏見稲荷だけは良いとか…

スピ部門ブログで上位常連の『ひっそりスピリチュアル』さんでは、お稲荷さんは無闇に参ってはいけないとか…
いろいろきいて訳わからなくなっています。
個人的には弁天様も好きだし、伏見稲荷の参集殿に止まるの好きだし、
祐徳稲荷神社(佐賀県@全国宝くじ当選ランキング1位)にもお参りしたいし…

いなり寿司好きだし
すごく読んでみたいです。
昨日は博多も京都も祇園祭
スサノオ命についても姐様教えて下さい。
氷川神社が多いのは関東の特徴ですよね…???
祇園祭の発祥は広島の素戔嗚神社とか…




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