書道博物館がすごい!企画展「隋・唐時代の書」



入館料が明日3月20日まで無料です!
早めに記事にすればよかった。

書道博物館 企画展
日本人もあこがれた隋・唐時代の書
http://www.taitocity.net/zaidan/shodou/oshirase/news/1068/

chirashi_20170314.png

書道博物館のブツがわりととんでもなくて、実に勉強になるのと「ちょ、なんで持ってるの」とおののくことがある気がするので紹介です。

文字は、漢字はもともと神と交流するツールとして生まれてきた。紀元前二千年から千五百年くらいの出土物で漢字は神の意を問うときに使われてきた。占いです。

鼎に彫り付ける形からやがて紙ができるまで、そしてそれ以後も漢字は神と人間と、信仰と権力と、大自然のめぐりと政治との生きた証人として命をつないだ。

もともと東アジア文化圏では商取引に漢字を使って意思の疎通をはかってきた。漢字さえわかれば商いができた。ひとつの偉大な発明をもとに交易すなわち「双方向での影響の与えあい」ができていた。

そして中共では文革により徹底的な「偉大な文化への弾圧」がなされ、数多の漢字、文学、歴史学者、つまりは「人の尊さ、人間の営為の貴重さをよく知る者」があるいは殺され、あるいは逃げて、あるいは転向して、消し去られた。
文物、で総称される人類の宝も損壊された。今パルミラ遺跡をぶち壊して取り返しのつかない「人類への損壊」を続けている連中と根っこは同じです。
本当に尊いものなら宣伝せずとも強制せずとも万人が惹かれていく。万物を魅了するだけの「ちから」がない者が嘘をついて値打ちを上げようと画策する。

嘘で、暴力で、強制する。

戦火を潜り抜けねばならなかったのは日本も同じことですし、紙類の亡失の条件は同じでしょう。燃えたらヤバい。だけど日本人はオリジナルをそのままに保全しながら複写模写活写して人に伝えて伝え合う中でさらに独自の洗練と成型と「生きるよすが=道」を整える。

「書道」は実に奥が深い。

書道博物館で目にするものは、「人類」全体の心の震え、ときめきと、人類全体の「戦い」の連続です。
社会情勢の中で、そのときどきの文化風潮流行の中で、そして権力との攻防の中で、いかに先人に近づいてその手跡をわがものとし、そこから独自性を発展生成させていくのか。

石に刻まれたそのカタチを掘った人間も立派なら元の字を書いた人間も立派だし紙にうつしとった人間も立派だし、招来伝来させてくれた外国人も偉大なら保全してきた日本人もめちゃヤバい。

すごいことなんですよ。「残っている、残してきた」ということは。

現代の中国人はこれを「読めない」。簡体字という「記号」で教育された人は自分のルーツの根源である「漢字」を理解できません。
今はただ日本人だけが、「国語」としてこれら一連の「外国語」をそのまま読んで理解して後世に伝えていくことができる。

わたしたちは三千年近い時をこえて、漢字ができた当時の人間たちの心の動き、神への思い、生きることへの希求、戦乱の恐怖、稲作や狩猟や酒宴や祭典や、そういう「命の活動そのもの」をじかに、生に、感じ取ることが唯一可能な民族です。

漢字学をする人はみんな日本で勉強する。モノがあるから。

中国で三峡ダムをつくるとき、遺跡がいくつも見つかった。未知の文明、未知の文化圏、未知の集団と宗教と農耕と戦乱と「未知の心」をいったい彼らはどうしたか。
一度損なわれてしまったら取り返しのつかないことを彼らはした。人類史に残る「罪」を重ねた。
痛憤の極みです。
もったいない!!!!!!

時代が古い書が好きです。清潔で端然として簡素ですらある。
厳しい精神の緊張と文字を操る高揚がある。

ここは「解説」もすばらしいです。本気で伝えようという気概に満ちている。

またチラシが素晴らしかった。これだけで資料として使えます。ありがたい。

今回の企画は世界一の超大国、文明文化の精髄を絢爛豪華に咲きほこらせた隋、唐代の書が中心です。

括目、驚愕すべし。と大声で言いたいです。


先日お会いした方にお渡ししようとチラシを持参していたのですが、逆にご持参いただいた名店の名品に動揺して頭からすっとんでしまいました。申し訳ない。

お近くにお住いの方はぜひこの企画展も含めて書道博物館にお運びください。

まあ「関東」でもがんばってますよということで。


書道博物館 企画展
日本人もあこがれた隋・唐時代の書

http://www.taitocity.net/zaidan/shodou/oshirase/news/1068/






※コメント入力に関するご案内

・ブログ管理人には後からのコメント公開・非公開の変更はできません。内容にはご注意ください。
・コメント投稿時にパスワード設定を行うと投稿者ご自身で後から編集・削除が可能です。
・公開コメントで「メールアドレスが入力されているコメント」は削除します。
・「無記名コメント」は削除します。
・ブログ管理人からのコメント返信はランダムです。


フィギュアスケート ブログランキングへ
関連記事
講演会・イベント | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/03/19 12:23
コメント

管理者にのみ表示