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キム・ヨナのひどすぎる不正採点について書いていくわよ!

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アネザイチカ

Author:アネザイチカ
フィギュアスケート女子シングルの採点のヒドさについて書いていくわよ!リンクフリーよ!あたいの名前はアネザイチカよ!

『古語拾遺』のおすすめ



本の紹介です。

姐さんの今度のセミナーでも一部を教材に使いますが、『古語拾遺』関係の本三冊です。
古語拾遺は平城天皇の朝議に関する召問に応じた上奏文で、中臣氏とともに古来、朝廷祭祀を職としてきた斎部氏の長老、広成が80歳を越えた年齢で不遇をかこちつつ、家伝をも含めた神話の神々とそれらとの付き合い方を記しています。
「忘れられたこと」を列挙して「昔はこうだった、ああだった」と書き記された内容に実に興味深いことが残されています。
ヤマト朝廷があえて「落とした」古来の「わたしたち」の考え方の一端を読み取っていくのはスリリングかつ目からうろこの面白さだと思います。

実は、今でも実在する「南朝の正当な天皇」と称する方が「三種の神器」を公開なさっていて、月刊誌ムーなどでも写真を確認することができるのですが、その中のひとつが「本来のものと明らかにカタチが違う」ので、わたしは「南朝の天皇」については判断を保留しています。
「自分が正当な南朝の天皇だ」と主張なさっている以上、一般民間人である姐さんよりはよほど「天皇」というものに詳しいはずですから、『古事記』や『日本書紀』は無論、『古語拾遺』だって当たり前にご覧になっているはずです。であるならばなぜ「ああいう形」のモノを証拠として出してきたのか。
うかがえるのならうかがってみたいところです。不思議だから。

ということで、最低限これだけあればという三冊。ただしわたしは大学で史学科に進んだわけでもないですし、どなたか師匠について勉強してもいないのであくまでも独学の範囲での話です。
書誌学は面白い、あと声高にヘンな主張をなさる方に「でも、これこれではこうなっていますけど」と質問するのが楽しいので古い本、古い本とさかのぼって読んでいます。

最新の学説、というものを知る上で「ではその先生はどんな先学を乗り越えてきたのか」を知っておきたいですからね。

そして最近思うのは「親の教育レベル」というのは本当に大事だなあということです。早い話が親がちゃんと四書五経を勉強してそれらを所持していれば自然と子供も学ぶだろうし、「最低限の教養レベル」がぐんと高くなるだろう、ということです。
漢文だから難しい、わからないということはない、どう読むかを学んでおけばあとは独学でもどうにかなる。
往年の文化的先進国である「かつての中国」の、ことに詩経などは昔は日本人の「最低限の文化的素養」だった。
人は何に感動するのか。何が人を動かすのか。自然の事物を見たときに「素敵だな」という「思い」、目に見えない「感じ方」をどう人に伝えるのか。繊細で、もろくて、はかない「ときめき」が形になって今もなおわたしたちの心を震わせる。こんな奇跡は漢字あってのことでしょう。
いつだって素敵なものは素敵だし、いいものはいい、わるいものはわるい。

「その感性」はやはり後天的な「学習」によって豊饒になっていく面が確かにある。

だからこそ戦後の「失われた七十年」で弱体化された日本人全体の知性や教養、つまりは「美しい心で生きようと願う意志」や「人として何が大切なのかを自分できちんと選ぶ意志」を取り戻すべきだと感じます。

そのほうが絶対に面白い。

結局「人間どうし」の間で起きた出来事が、人間の社会を動かしていく。

人の間から派生してきた出来事の記録である史書を読み、愉快、痛快な「ものがたり」に仕立てられた内容を歌舞伎や講釈師やそれこそ傀儡集団からでも楽しく伝授されてきたし、そもそも「世界で一番長く続いた物証のはっきりあるおうち」の方のなさったことが各種記録されているわけで、そこからさまざまな物事を学ぶというのは必須の「前提」だったと思います。

なんというか、骨太な教養、というものを取り戻していかなきゃなあ、と感じるわけです。

だからまず真っ先に自分がいかにものを知らずに過ごしてきたか、恥ずかしいとか残念だとか、悔やんでいる時間すら作らずに、書物の大海に飛び込んで「楽しいこと」を集めたい、と思います。

ニホンゴという世にも美しいマジカルな言葉をわたしたちは使う幸福に恵まれている。
名づけの神秘というテーマで皆さんにお話しした「藤原氏の専横時代が終わったのは、ある方に小一条院などという名前を贈ったからではないか」とか、歴然とした物証を前にわたしたちは粛然と襟を正すしかないわけで。

そしてもしかしたら「この御代で最後、なのかもしれないな」という悲しみと、「終わるときには何もかもが終わっていく、そしてそこからしか、あたらしい世界は始まらない」という覚悟と、「この状況下で自分はどう生きていきたいのか」「何を光とめざすのか」を考え直すよい機会だと感じます。

『古語拾遺』は本当に面白い。
ヤマトがよく残したなあと思います。
キリスト教が最高がんばっても『ヨブへの答え』だけだったのに(いや、黙示録があるか)ヤマトは平気で「こういうもの」を残している。
良い意味でケンチャナヨだったから、「とりあえず全体」でいけたのかしらと思います。

80越えのじいさんが我が先祖をアッゲアゲにしている部分もあって毎度拭き出してしまいますが、じいさんは奈良朝の人間ですから「昔はのう」と言う言葉には大いに耳を傾けたいです。

秋の夜長にいかがでしょうか。すべて「人間」の記録です。

岩波文庫 『古語拾遺』
古語拾遺 (岩波文庫 黄 35-1)

岩波文庫古語拾遺

岩波文庫では1985年に先に発行されたものがありますが、現在は古書でしか入手できません。
出版社にお金がいく形で経済を回してほしいので、入手可能なほうを紹介しました。
こちらは注釈が実に戦闘的で面白いです。
言い切る言い切る。あと、「なになにとは読めない」と断言する。カッコいい。
学者というのはこういう先人の主張の空隙、間隙を突いて「いや、こうではないですか」で真実に迫っていくわけですね。なんと面白くて恐ろしい仕事だろう。素人でよかったよかったと思います。
「ガチ勢」の仕事ぶりにほれぼれするのと、そのガチ勢すら後代、訂正や反論や批判をばりばりに受けているという、物証のひとつでもあります。
科学者と一緒ですよね、自分の前提を明らかにした上で「もしこれこれが、なになにならば、かくかくである」という仮定の世界。
こういう「権威」に対して「ではなかろうか」という言葉をすべての注釈につけて読むところから、わたしの旅は始まりました。


『「古語拾遺」』を読む』 右文(ゆうぶん)書院 
『古語拾遺』を読む
古語拾遺を読む

このような良書がなんとたったの2,400円(プラス税金)。
驚きのボリュームのうちわけは、原文の妥当かつ平易な書き下し文、膨大な注釈、現時点での厳しい検証を経た異同と相違、本当にエキサイティングな内容です。
「絶対に誰にでもわかるように説明するぞ」という決意がすごい。
「わからないとは言わせねえ」というのりのり感が最高です。
で、執筆陣(監修者を含めて六名いらっしゃいます)は、わからないことはわからない、とちゃんと書いていますので内容的にも信用していいと思います。根拠あっての「こうではないでしょうか」ですものね。
こんなものすごい本が2,400円で手に入るなんて日本は最高ですよ。
出版社に電話で確認しましたら「在庫あります」とのことでした。
今年のクリスマスプレゼントはこれにしようかしら、と異教徒の祭りにちなんで『古語拾遺』関連本をあげるこの適当ぶり。
おすすめです。

最後。

普通のご家庭の皆さんにはちょっとおすすめしにくいですが、あると楽しい読めば嬉しい一冊です。

『尊経閣善本影印集成31 古語拾遺』

古語拾遺 (尊経閣善本影印集成)

尊経閣善本影印集成31 古語拾遺

定価が税別25,000円のところ半額くらいで中古で入手可能ですね。

釋無貳本、熙充本、亮順本とよばれる異なる写本を撮影して印刷したもの。黒と赤の二色刷りで鮮明です。
ただし和紙に墨なので裏写りしてしまっている箇所もそのままで一部もうろうとしたグラデーションがかかっている箇所もありますがそこはそれ数多い立派な先生たちが解読なさっていらっしゃいますからこれは「原本はこういうものなんだ」という確認に使えると思います。

コピー機もない時代にこうやってひとつひとつ手で書き移していたのを思えば、現代のわたしたちは幸せですよね。こうやって必要な史料がすぐ確認できますから。

専門に日本史を教える学科のある大学などの図書館はさぞ、と思います。憧れます。

東京五輪が始まる前に奈良あたりに引っ越して(京都は人間がコワイので)天理大学図書館に通い「そこをなんとか」と写本を読ませてもらいたい、そんなことも思います。

バルセロナに引っ越す!と息巻いていたのは三年前ですか、今も「バルセロナに住みたい」と本気で思い続けていますが、カタルーニャ独立騒動でそれどころではなくなって時あたかもスペインは大変なことになっていますよね。

世界が騒然となっているからこそ、いつも通り、普段通り、そして「いつなにがあってもいいように」準備をしつつ、「わたしの御先祖様である日本人」がいったい何をしてきたか、頭に入れておくことも必要ではないかと思います。

リンクはAmazonのアフィリエイトになっています。ここから購入していただくとありがたいですが、そういうのはちょっと、という方は別に検索しなおすか、ご近所のリアル書店にご注文願います。

古書店専門のサイト「スーパー源氏」もよく使います。
https://www.supergenji.jp/search/index.php


できるだけ新刊で買い、絶版は古書で買うか図書館で。
新刊を買うときは内容の修正を見越して版を確認し最新の版で入手します。そののち図書館などで初版を読んで内容の相違を見ています。

「こういうこと」が楽しい上に仕事につながっていくので、本当にありがたいなあと思います。

日本はすごい。ありがたい。






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