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『日本料理と天皇』松本栄文



これは素晴らしいと思います。
税別定価が6,500円なんですが、この十倍以上の値打ちはあると思います。

日本料理と天皇 (Discover Japan Books)

著者 松本栄文
出版社 エイ出版(エイは木編に世)
ISBN978-4-7779-310-10



「真央ちゃんに見ていただきたいなあ」と思いました。
お米(稲穂)ではじまり、お米(お結び)で終わるんです。

一番最初のカラー写真
最初のお米

一番最後のカラー写真
最後のお結び

日本は瑞穂の国ですよ、「日本料理」はすごいんですよ、ということを端正で、しかも喜びにあふれた文章で紹介してくださっている著者の松本栄文さんは、最後の著者紹介では株式会社松本栄文堂代表取締役社長となっています。
おお、画像がある。大覚寺門跡でニッカリ笑顔。若いな~。

写真は板野賢治さん。
あれ?わたしの知っている板野賢治さんはこのようにまじめな仕事をなさる方だっただろうか。

写真が実に実にイイのです。感動する。


お米の粉でつくったウサギさん。
なんて可愛いのでしょう。
とても写実的で、おめめがやる気に満ちている。
「鼓」と一緒のポジションです。

うさぎさん

タラソワ先生が真央ちゃんのことを真央ウサギちゃんと愛称で呼ばれていて、そのマオザイチカ以来、ウサギがあるとつい手にしてしまいます。もともと手相見姐さんというハンドルネームだったものをアネザイチカにしたのもここからとったものです。

五行を少しかじった方なら「おっ、ウサギと鼓か!」とぴんときなさったと思いますが、この写真集、というか「書籍」に集められた「わたしたちのご先祖たちが尊いとなさってきた事物と儀式」の数々には「知恵」がちりばめられています。

宮中の歯固めの儀のお膳。五番目のお膳なので五の膳、だそうです。
お魚を刺身にして小高く盛り付けています。
歯固めの儀五の膳

「包丁式」。
お魚をきれいなリボン状にさばいています。血やウロコなどの「生き物だったお魚の断片」が全然見えないのにご注目ください。
実に「清らか」に進められていく、これは本当にすごい技術の継承だと思います。
包丁式

茶事で使われる「直前に挽くお茶」。臼の取り扱いにもルールがある。
茶事の前に

賀茂別雷神社の外陣新撰。屋外にて供されるものとのこと。
美しいです。
賀茂別雷神社の外陣新撰


この書籍のすごいところは、われわれ一般人にはなかなかフォローしきれない尊い儀式のようすが詳述されていることと、写真に非常に力がある。対象に深い敬意を持ちながら凛然と引き締まった美しく清潔なカタチをしっかりとらえている。

そして巻末の「解説」がひときわ素晴らしいのです。

もともと料理というのは、ひとつの「文化・文明」の代表のようなもので、日常のいわゆる俗事から最高のイベントである新撰供儀という「神様とのコンビネーション」をはかるための頂点の神聖さまで、とても幅広くさまざまな分野を包括しているジャンルですよね。

食材そのものの歴史と育種、その供給・入手方法から調理の仕方、調理器具、配膳、片付け、セレモニーとして参加する際の身支度(衣類、持ち物、冠物≪こうぶりもの≫)、身ごなし、言葉使いなどのお作法にそこに参加する神さま方のおふるまい。

ものすごく幅広く奥行きが深い「料理」に対して非常に正確かつ着実な「解説」がなされています。
よくぞここまで、と思いました。

お結びは神霊の偉大な力を封じたカタチ、稲作という「大自然」そのものを相手の「生き残り戦略」の結果を祝して結ぶもの。

そういう、かつて「当たり前になされてきたこと」がここには記録されている。
そのどれもが本当に美しい。

清くて美しいのが本当に素晴らしい。



日本料理の起源は、神々の「神饌(しんせん)」にあります。天皇家の「供御(くご)」から藤原家の「大臣大饗(だいじんだいきょう)」へと発展し、足利将軍家が独自の武家文化を融合させたのが「本膳料理(もてなし料理)」というものです。後に、茶人である千利休が「懐石」を考案し、日本料理の文化性をより高めたのは違いありません。

しかし、日本料理の礎となった本膳様式ばかりが注目され、日本料理に込める真の精神が語られていないように思われます。禅宗の教えを融合した懐石は大変素晴らしいものがありますし、武家文化が築き上げた本膳もまた世界に誇るべき心だと存じますが、日本人は稲作でつながりあっている民族であることを忘れた日本文化論が語られるのは少々寂しさを感じるものです。
「五穀豊穣」を祈願し、感謝するという言葉がありますように、御米があっての日本人なのでありましょう。

「はじめに」より




わたしは、「日本料理に込める真の精神」とは、「感謝」以外のなにものでもないと感じます。
生きている命をいただいて、取り込んで、「わたし自身」になっていただく。そのおかげさまで生きている。

犠牲なしには過ごせない、ならば決して無駄にはせずに、神として生きていたお米やお魚やお茶やみかんを、神であるわが肉体に取り込んで、神のはたらきをはたらかせる。

そういう「受け取り方」を基礎にした「世界観」というものはなんと豊かで平和で活気に満ちていることか。

この先、わたしたちひとりひとりが「日本料理に込める真の精神」を復権させていくことができたなら、相当な部分で「起こるべきではなかった問題」は起こらなくなると思います。

真央ちゃんが新潟JAのお米のPRを担当なさる。

これもひとつの「神々の復権」だなあと思ってありがたく見ております。

新之助、食べますよ!


「日本」を知るための良書として強力におすすめします。
「飛鳥時代から江戸時代まで」がよくわかる歴史書としても眺められる。

これをきっかけに自分でいろいろ調べるためのジャンピングボードにもなると思います。


日本料理と天皇 (Discover Japan Books)

著者 松本栄文
出版社 エイ出版(エイは木編に世)
ISBN978-4-7779-310-10




おお、くしくも今日からまお米発売なんですね。
真央ちゃんが動くとみんなが幸せになる、真央ちゃんが輝くと日本が明るくなる。

ありがたいことだ。





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本の紹介 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/10/18 10:17
コメント
No title
姐様
日本料理と天皇 届きました!
素晴らしい本の紹介有難うございます。写真がとても美しく、解説がわかりやすいく載っています。
写真を見るだけでもこの国に生まれて良かった!と思います。
神様が与えて下さったお米、稲作は自然を守りながら、人間は暮らしていたことを忘れてはならないですね。
私達とお米の結びつきは美しく有難いものだなと思います。
神と共に生きてきたことがわかる一冊ですね。家庭に一冊あると世の中変わる気がします。
子供から大人まで是非読んで欲しいです。
有難うございました。

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