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「文化」のもつ底力



文明は常に、他者の犠牲のうえに成立し、短縮化、省略可、「生きる力」の縮小化に進みます。
大衆化されるということは、不特定多数の人間がどのような立場であっても同じメリットを享受でき、それによって「一定の生活の質」を保つことで、逆に「自分自身の生存戦略の立案・実行・推測能力を欠損していく」ことでもある。
例をたとえるなら、飲料水を水道管から得ている人はたとえば「まいまいず井戸」の工法を知ることもなく、作ることもできない。
水を得る、という命の根本を他者に依存することになる。それによって病原菌、重金属などの汚染なく、命の危険を感じずに水を利用できたとしても「生きるのに必要な上質な水をいちから自分で得る力」は手放すわけです。

今、水道事業の民営化という大変な問題をはらむ事態が進行しています。
わたくし企業というものは「企業が存続・発展するために」利益を追求するものです。
生命に直接かかわる根幹である水資源を他国が独占しようとしているのも、「生命」そのものへの脅威となる。

農作物をF1化され、モンサントに代表される「不自然」な寡占体制下で「商業化」させていくことが正しい生き方だとは思えない。
利益のために動く者は、結局は人間ではなくて「利益」を見る。

そういう意味で真央ちゃんが「すべてが終わったら山に行く」と今思っている、今そう口にしていることは、やはり超一流の「生きる力の発揮の仕方」を知る人からの、大きな警鐘であろうと感じます。

それに対して文化は常に、それらの迅速な摩耗と疲弊に対抗し、手間も時間もお金もかかり、積み重ねによってのみ到達できる、ある意味で面倒なモノなのです。地道で単調な反復練習が必ず伴う。それをクリアしていくことで広がる地平を見るために、努力も忍耐も必須です。

「文化」には継続性と永続性がある。そして「人を活かす力」がある。

これを背景にした表現活動は「強い」です。

今回ご紹介するのは、お父様が画家でお嬢様がピアニスト、というご家庭です。

友人の紹介で知ったピアニスト「竹村浄子」さん。たけむら・じょうこさん、とお読みします。

一聴、心底驚きました。自分はピアノ演奏には詳しくなく、不明にして初めて演奏を耳にしました。それでもとんでもない人だということはずしんときた。
竹村先生の演奏は、夜空の星の輝きが、そのまま人家の灯や、街灯になって、暖かく強く優しく地上を照らしている風景として感じられました。
もっと尖って人を拒む音なのだろうかと、繊細で優雅なお写真から想像していたのとはかなり異なり、クリアでふくらみのある一音一音が、余裕をもって空間で輝き渡り、出す音と減衰していく音の連なりが、完全な意味と実体とを持っていて、作品としての完成度が異常に高い。

紹介してくださった方に「一瞬で持っていかれる音だ」と伝えると、その方も「持っていかれる、一瞬で別世界に連れていってくれる音だと思う」とおっしゃっていました。

一瞬で、です。

芸術の力のものすごさ。

こんなに力のある、陰影に富んだクリアで明確でよその世界に連れていってくれるピアニストの存在を知らなかったことが悔やまれました。評論家なにしとるんじゃと思いましたがそれはスケートも同じですね。幾多の名選手が現在ただいま活躍をしているというのにちゃんと教えてくださらないと偽物にきゃーきゃーいって終わってしまう。

本物は、すごい。という話です。
わたしのようなド素人も一瞬で連れ去ってしまう演奏です。
耳の肥えた方なら「ああ、竹村さんね。いいよね!」ととっくにご存知のはずかもしれませんね。
昨日からファンです。竹村ファンの皆様どうぞよろしくお願いいたします。
未聴の方はお急ぎください。別世界に旅立てます。

ピアニスト竹村浄子公式サイト
http://j-musik.com/johko-t/


今年、8月と12月に演奏をなさることを予定されているそうです。
どちらもおじゃましたいと切に願っています。
詳しいことは浄子先生のサイトでわかり次第ご案内したいと思います。

さらに、浄子さんのお父様の絵の展示会がちょうど開催されていますので、こちらも昨日おじゃましてみました。


竹村浄子オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/johko24


二年ぶりに父が個展を開催することになり、ご案内させていただきます。


4月15日(日)〜4月21日(土)、有楽町駅前にある東京交通会館 地下1階のシルバーサロンCにて。
おそらく父にとって最後の個展になるかと思います。

私が生まれる前、1963年〜6年過ごしたフランスおよびヨーロッパの風景と、それから渡欧する度に描きためたヨーロッパの風景の絵画展です。
有楽町、銀座方面にお出かけの際にふらっとお寄りいただけましたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

竹村眞一郎 絵画展〜ヨーロッパ旅紀行 1963-2015
2018/4/15 (日)〜2018/4/21 (土)
11:00〜18:00
※4/15(日) のみ13:00〜18:00
東京交通会館 B1F シルバーサロンC


東京交通会館

昨日は有楽町線のD8出口からうかがいました。
船の模型を展示なさっているグループもあり、そちらもみごたえがありました。
各地の物産を販売するアンテナショップもたくさん入っていて一日中楽しめそう!というくらい充実したところですね。

画家の竹村先生は建築を専門になさってきた方なんですね。

ご作品は小品で、販売もなさっていますが、桁が1つ足りないのでは、と思う値段でわたしたちにも手が届きます。
色彩の美しさも目を見張らされるものがありますが、「光の表現」の名手だなと。

スペインの街路に降り注ぐ強い太陽の日差しと、フランスの湖水への柔らかな光の抱擁とで完全に描き分けをなさっている。
これは並べたら一瞬でわかる技術です。
そしてさすがに建築をなさっていただけあって、立体感の表現がすごいです。
小さなご作品ですが、とんでもなく「強く、深い」。

わたしが一番好きになった絵は、その景色をご覧になったときにドビュッシーの曲がぱっと浮かんで、そのイメージを絵になさったとか。風景そのものに仮託して音楽の世界を表現しているとのことでした。

作曲(演奏)も建築も、同じ構造を持っているので、両者は容易にまざりあう。

法隆寺の五重塔は「凍れる音楽」といわれ、バッハは「音楽で神への祈りの現出化・物質化をした、音で構成された教会」といわれています。

ぱっと見てこれ、と思った絵画が音楽の精髄の結晶、しかも西洋の音楽のもっとも柔らかで「夢そのもの」である慕わしいドビュッシーだったことが嬉しかったです。
先生がもう二十歳お若かったら「ぃやっほー!!」と肩をばんばん叩いていたかもしれません。山賊ですので率直です(笑)。
そんなことしないですけど、ガッツポーズ出たよ!という気持ちでした。
そして僭越ながらそれを購入させていただきました。
スケートリンクに通いやすいところに引っ越しをしたいなあと思っているので、新居に飾りたいです。荷物を整理して質素ながらも清潔に整えて「はい!」というかんじで最適な場所を用意したい。
距離を離れれば離れるほど光を放つ不思議な絵です。いらしていただければドヤ顔でお見せします。お茶を飲みにいらしていただいたら「どうすごいと思うのか」をえんえん語ってしまいそうです。気をつけよう。

ご本人様と少しお話させていただいたのですが、今は「料理の絵」を描いていらっしゃるそうです。
具体的には「フランスのグルメの絵」とのこと。

それも、絵の感想として「農業大国フランスの、地面の地味の豊かさが表現されている」「この湖水の水は絶対美味しいはず」と友人に言っていたので「ほらな!先生とわたしは通じ合うのよ!」と言わないですけどガッツポーズでした。

なにその勝手な距離の詰め方wwwすみませんすみません陰ながらお慕い申し上げます。

わたしはザリガニ、ロブスターのデザインが好きなので、もしそれらを描いた絵があったら「く、ください!」と打ち震えるかもしれません。
去年、ロブスター柄のビニールバッグを見つけてひと夏ドヤ顔で持ち歩いていたくらいです。
世間にないじゃん、エビ柄のモノって。エビて!!

若い子と話しててエビデンスと言われると海老が脳内でフリフリダンスをします。
あと言った人の鼻をはさんで「いででででで!」と鼻から海老をぶらさげてがばっと立ち上がる姿を想像しています。
姐さんにエビデンスとおっしゃる方はご注意ください。海老ざんすよ。

あと昔デンスケという音楽再生機があって、とそれはもう本題からずれまくるので言いませんけど、いやもう、良い音楽家は良い建築家・画家のご家庭から生まれるのかと。

「文化は一代じゃできないよね」「ねー」という会話をした後に「自分が初代、自分から始めるって大変かも」と思いました。

いやしかし、「自分の表現」はこの世で自分にしかできません。

自分が何を見てよい、と感じ、どのようにそれを人に伝えていくか。

ことさらにこうだこうだと世に問うことはないとしても、「自分にとって心地よく、自分をよりよい世界に連れていってくれるような」何かを選び取るときに、それ以外のものは、実は「あ、今はいいッス」とそっとしておくわけです。

ということは自分の美意識と見識眼、選球眼とでもいいましょうか、それらを磨いていくことは、そのまま「生きる質」につながっているわけで、本当によいものと出会うためには、その前段階としてよいものを知っておかないといけないのかな、とも思いました。

その点、浅田真央の演技というのは、到達点が尋常ではない高みにあるので、予備知識一切なしに体験しても、問答無用で「よくわからないけどなんだかヨイ!」「なぜかわからないけど涙が出る」という黄金体験をさせてもらえる。
こんなにすごいことがあるのだろうか、とよいものに触れる都度、「真央ちゃんのものすごさ」も追体験しています。

両方の竹村先生がもしサンクスツアーをご経験なさったら、その表現は変わるのだろうか。どのような感想を持たれるのだろうか。

浄子先生も美しい方ですがご両親がまあ見たことがないくらいの美男美女で今もきらきらしいのですがお若いころのお写真など、どこの大スターでしょうというカッコよさとまぶしさです。
ご両親様のそれぞれのご両親様も絶対カッコよかったんだと思う。清潔感があって端正です。あと言いふらさないけど、できることがすごく高いレベルでほんとにできるんだと思う。
静かな水は深いのです。
たっぷりと、豊かです。

このような芸術家を知っていた友人も、豊かな世界の住人だなあと思いました。見習っていきたいところです。
ほら姐さんは文化的貧困層だからいちいちすげええええ!と驚きながらの人生です。
でもこれからも発見の喜びがたっくさんあるんだろうな!おらぁ、ワクワクしてきたぞ!(この年でも)


わたしが知っているこの世でもっともよいもののひとつであり筆頭でもある「浅田真央」のよさを再確認するためにも、この世を埋め尽くすほどあるはずの「よいもの」を知っていきたいなと思いました。

竹村浄子(たけむら・じょうこ)先生の音楽も、竹村眞一郎先生の絵画も、生きているあいだに何度でも経験したい、そう思っています。
絵が届いたらお嬢様の演奏を聴きながら眺めたいです。楽しみです。

スケートがうまくなりたい、「西洋」の文化の精髄を表現なさっている日本人の偉大な先輩がたの「芸術」の強大なパワーも借りて、自分の生きる力を燃焼させて、目標に向かって少しでも近づけるようがんばりたいと思います。

展示会、21日の土曜日までです。ぜひ足をお運びください。楽しめると思います!

あと、エコバッグを持参なさって、各地の新鮮な野菜や果物、名産品を持ち帰りご家庭でみんなで楽しむのはいかがでしょうか。
九州のショップのソフトクリームもうまうまだったらしいですよ!
わたしは「ダイエットしてるから」と泣く泣く我慢したというのに、その後「コーヒーフロート」(アイスコーヒーの上にこんもりと誘惑的にバニラアイスが浮かんでいるあれですよあれ!)」まで頼んだ友人が一切ぜんぜん、まるきり太らないのが本当に、神様どういうことでしょうか!!!!!

美しいものの中にぽつりとアネザイチカですよ。ああ、早くリンクで野良犬を脱却したい(笑)。
みーーーんなそれはそれはスリムで可憐で厳しい練習を怠らない、美しい白鳥さんたちなのに姐さんだけ野良犬、というか狂犬????
自分で書いてて涙が出るわよ。でもがんばる!







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日本人として生きるということ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/04/19 09:47
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