鈴木明子、あんたは人間を相手にしてたらダメなのよ






鈴木明子。すごい人よね。

あたしはこの人の復帰戦、某所で行われたショーのゲスト出演での演技を見たときに、これはまたとんでもない逸材だわね!と思ったわ。DOIでは感じなかった凄みを感じた。

この人は、得点とか枠取りとか、そういう小さいことを意識したらダメなのよ。採点競技である以上、それは絶対に必要な競技の要素のひとつではあるんだけど、採点なんてしょせん人間がすることよ?しかも今のISUは完全に腐ってて勝たせたい人を勝たせるように周到な採点操作をしてるじゃない。

国内ジャッジングだっておかしいしさ。

そもそも犯罪者が三顧の礼で迎え入れられて採点してるってのがおかしいのよね。
日本スケート連盟は自浄作用を持たないブラック団体だって証明し続けてるもの。

そういう場所でやっていくのは本当に大変だとは思うけど、でもねえ、鈴木明子さん。

あたしみたいな者の言葉がどこまで届くかわからないけど、あんたは他の選手にはない特異な才能を持ってるのよ。それはね、リンクに神降しができるって才能よ。

電波発言にドン引かれてもかまわないから書いちゃうけど、あんたは自分の演技の質と祈りの深さでスケートリンクを神事の場所に変えることができるのよ。



あんた自身が苦労してここまで戻ってきたことの凄み、生きるか死ぬかの瀬戸際からただただ「もう一度滑りたい」という気持ちひとつで復活して世界を明るく照らす演技を披露できるまでに至った道のり、それらを総合した上で、あんたはさらにもう何段階も上のすごい世界を実現できる演技者なの。
これは本当にすごいことよ。

あんたおぼえているかしら?某山奥で連盟のえらいさんのコネだけで呼ばれた小さな地域のショーで、あんた本気でステップ踏んで、少ない観客で寒いリンクにどえらいものを召喚してたわ。

あんたが「踊る喜び」を無心にあらわしていたせいよ、ステップ開始直後からすごい存在が現れてあんたと一緒に舞っていた。

それを普通の人にわかるように言うならば、地・風・水・火のエレメンツ、精霊たちよ。

炎はさすがに実現化はしてなくて、あのときのあんたの「心」で燃え盛っていたようだけど、その他の要素はあたしの眼には、巨大な白い四頭立ての馬車を仕立てて、権威ある空の栄光が輝く氷の柱を打ち立てながら滑るように流れていった、そんなふうにも見えたのよ。

あたしは震え上がったわ。本当にすごかったから。


実は昔、ネットで同じ感想を見たことがあったのよ。それは出場者の父兄が書いたものだったんだけど、鈴木さんの演技はすごかった、まるでリンク全体が何かに向かって移動しているように見えた、って。

あのときの鈴木明子の舞によってリンクはそれ自身の命を備え、星をよぎって移動する、まさに命のステージになってたのよね。

どのくらいの人があの演技のすごさに気づいていたかしれないけど、あたしはあれを見て「ああ、この人はできるだけ大勢に見せなきゃいけない、できれば五輪に出さなきゃいけない」と思ったの。

正直、そのときにプレゼントなしで握手を求めたらいやな顔をされたしさ、なんとなく観客によって態度を変えてる姿を見てあたしはファンにはならなかった(笑)。
今でも好きか嫌いかって聞かれたら、あんまり関心はない、好きなタイプのスケーターじゃないって答えるわ。
あの当時からそれは変わらない。

でも、この人の演技を必要とする人が大勢いる、五輪に出さなきゃいけない、と思ったのよ。

正直、当時は中野をどうにかして一度でいいから五輪に、と思っていたし、中野は五輪に出てもおそらくがんばったと思うのよ。強気なくせに緊張しいで肝心なところであらあらとなる癖はあったにしろ、中野も王者にふさわしい貫禄というか風格をそろそろ持ってもいいんじゃない?って思っていたしね。

新横に素人工事で懸垂棒をかけて、筋トレしてた根性には泣かされたわ。中野もいろいろあって不遇な選手だったわよね。

トリノでメダル確実だろうなんて言われていた太田の怪我で出て来た中野が、今度は拒食症から奇跡の復活を遂げた鈴木に追い落とされる。これもまた採点競技の宿命よね。

五輪出場をかけた全日本で中野と鈴木の採点のうち、GOE=技の出来栄えの評価はほぼ同じにして、TES=技の難易度による基礎点で差をつけた連盟の採点を、あたしはなるほどと思って見てたのよね。
あのときはどちらを、という差を連盟側もつけかねていた、と思ってさ。
それも長年がんばってきた中野には辛いことだったかもしれないけど。

「Y.Nさんに正当な点数を」だったかしら?全日本の会場で垂れ幕を出したファンがいたけど、中野の採点にはいつも不満しか持てなかった。イニシャルから「南里康晴じゃないの」なんて突っ込みを入れられたりもしたけどね。

でも鈴木にあって中野にないのは素直さよね。演技中のね。

極限まで練習して、練習して、練習して、どんだけでも辛い思いをかみしめて、これでもか、まだだめか、と必死になって高めてきたおのれの技をたったの数分で全部出し切る。
そのときに鈴木は「自分を手放す」ことができたのね。

無我の境地というのかしら?

これは本当に難しいのよ。精密機械のようなコントロールが必要でしょ、スケートって本当に異常な競技であんな高速で移動しながらわずかなエッジにすべてを載せて、ミリ単位での緻密な制御が必要なのよね。

すみずみまで自分のフィジカルを支配して、すべてを「わかった」上でさらに自我を手放すの。自分を制御する自分を消すのよ。恐ろしいことだわよ。

こんなことできるのは異常なことよ。でも、鈴木はやったの。できる子なのよ。

だからね、明子。鈴木明子。

あんたに、もしもあたしのような者が何かを言うことが許されるのだとしたら、あたしはあんたに「最後は心なのよ、あっこちゃん」と言いたいわ。

あんたは練習の虫、肉体的なトレーニングはもう十分に積んでいるわ。それはもう人間に許された範囲を超えてるわ。それはそれでもういいのよ。
いいコーチもついてるわ。あんたを理解し支援してくれるたくさんの人もいる。
もうそんなに自分を追い込まなくていいの。
あんたの日々の努力は決してあんたを裏切らないわ。

あんたがスペインが好きだって言ってたとき、あたしはちょっと心配だった。この人はとことん真面目で清らかで自分を追い込んでいくんだろうなって思ったから。好きな色が赤と黒、だなんてがんばっちゃってさ。

優等生なのよね。いい子なのよ。

でも、肉体面ではもう十分、やってきたわ。

だからね、あんたは心を磨くのよ。これからあんたの演技に何かを加算できるとしたら、あとは「心よ」ってあたしは思うわ。

あんたは練習の苦しさも、日常で意のままにならない辛さや惨めさもよく知ってるわ。「なんであたしが」って泣いた日も、誰かを恨みそうになったこともきっとあるはず。それはみんな同じなの。そういう、自分の弱さに泣くからこそ、より高い境地をめざせるし、あのようになりたい!と目指す目標もできてくるの。

感情にはいいわるいは存在しないの。付加価値も善悪もみんな後から人がつけるの。

そして演技中のその思いが演技の質を決めるのよ。あんたが戦っている世界、誰でもが到達できるわけではないその世界は、すでに技術では左右しがたい異常なまでのレベルの世界で、あとはほんとに自己コントロールの世界よね。

でも、あんたはそういう全部を「手放す」ことができる勇気の持ち主よ?

あたしはかつてそれを見たわ。だからこんなところであんたに言うの。

すべてを越えて、さらに高くさらに素晴らしい境地にダイレクトにアクセスして、それをあなたを応援する人全員に見せてくれる力がある。
あんたの演技を見た人に、雷に打たれたようなショックを与えて一気に覚醒させる力がある。

あんたはそういう人なのよ。だから糞採点をするジャッジの事は見下していいわ(笑)。

でも、これだけは忘れちゃダメよ。

あんたは自分を誇っていい。と同時に、あんたは自分がたかが人間、たかがスケート選手、たかがワールドメダリスト、という謙虚さと自分を低く保つ気持ちが必要なの。

人間にじゃないわ。あんたをそのように作り、活かし、あんた自身とあんたを応援する人すべての幸福を保証する、人間をこえた何かにだけは、あんたは絶対に謙虚でなければいけないわ。

あんたはひどい病気から復帰して、長いリハビリで知ってるでしょうけど、あたしたちは本当の意味では「自分で」生きているわけではない。「生かされている」存在よね。

心臓よ動け、呼吸よ止まってくれるな、血液よ流れてくれ、と真剣に必死に祈ったことがあるあんただからわかるわよね?

採点はたかが人間がすることよ。腐っている連中も確かにいる。でも、あんたもたかが人間のひとりなの。それを忘れてはダメよ?

あんたみたいなものすごい人にたかが、なんて使うのはどれだけ傲慢なことなのか、とあたし自分でも呆れるけど、でもあんたはフィジカルな面ではもういいのよ、メンタルな面の調整だけで上に行けるの。

同じような技量で、同じような演技をした人がいたとして、最後に差をつけるのはその人の思いの深さ、心の綺麗さ、感性の豊かさなのよ。

あんたが夜空を眺め、星を数えて「ああ美しいな」としみじみ感動できる日々を送れたら、あんたは絶対にミスもしないし、会場総立ちのすさまじい神演技を連発できるわ。

だから、人間の世界で起こるわずらわしいあれこれには構わないで、いちいち左右されないで、あんたはあんたにだけ許された特権を楽しみなさいよ。

あんたにだけ許された特権よ?

それはあんただけの「この世のすべての美しさを凌駕した美しい世界」を実現できるという幸運よ。


鈴木明子。あんたはスケートができて嬉しい!って楽しんでりゃいーのよ。採点だ順位だほにゃららだって、薄汚ねぇ世俗のことは忘れていていいのよ。

ほんとに、そう思うわ。

あたしの中では

鈴木明子=神遊び

ね。


あんたのシーズンが、心穏やかに充実して過ごせて、笑いと涙と喜びに満ちたものであるように祈っているわ。

世界があんたを待ってるわよ!

がんばるのよ!





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鈴木明子 | コメント(8) | トラックバック(0) | 2013/09/30 10:56
コメント
あっこちゃんは復帰後、初めて存在を知りました。
バンクのFPは何度観ても泣けます。ファンと言う程ではないけど、ツボにハマった時の、彼女が纏う空気が好きです。

咋季の四大陸、三人娘が表彰台を独占しましたね。あっこちゃんが素晴らしいFPの演技を終えたとき
長久保コーチが、もう本当に何とも言えない温かい瞳で、彼女を見つめていたんです。
二人の絆が伝わってきました。

「オー」は神プロ。五輪まで持ち越して欲しかった。後半のあの疾走感…。ああいうプロを一度でいいから、真央でも見たかったです^_^;

素のあっこちゃんがどんな人かっていうのは、私もあまり興味ありません。リンクで舞う彼女は、時折「どこか違う場所」へ連れ出してくれる気がします。好不調が激しいのは、姐さんの仰るようにメンタルの問題だと思います。

中野さんと五輪代表を争った時の勝敗の分かれ目…
私も、あっこちゃんは自我を解き放したように、歓びに溢れた中で滑ったからかな…と思いました。巧く言えないけど、何かが周りに集まってくるんですよね。プロも華やかで五輪向きでしたし。

三人娘の五輪が楽しみですね(^^)
今日は姐さんの記事があまりに楽しくて、何度も書き込んでしまいすみません。
お返事は他の記事で頂いたので、こちらは読んで頂けるだけで充分です。
それでは、おやすみなさい(^∀^)

返信希望。。
鈴木選手、素晴らしいですよね。
彼女には私も、肉体を越えた何か驚異的なものを感じていたのですが、姉さまにはそのように見えたのですね。

興味本位で訊くのですが、他の選手には何か感じますか?

真央ちゃんは姉さまにはどんな風に見えますか。

それとキムチは…私は2012だったか13だったか、定かでは
ないのですが、チラと見たキムチの演技に
(うわぁ…何か、大きめの黒い蠅が集っているような雰囲気だなぁ…)
と感じたことがあります。
(もちろん見えたわけではありません。)

嫌なこと思い出させるようで申し訳ないですが…。



Re: 返信希望。。ぽてとさんへ
本人以外には言えないわ。
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Re: そうですよね
ごめんなさいね。

あなたが感じたことが真実だと思うわ。
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おすすめの方?
その鈴木さんが今では、荒川さんの下僕、スケ連のパシリとして大活躍なさっているのは悦ばしいことなのでしょうか。
アルメニアのリンクに浅田さんを引っ張りこむ片棒担ぎでしたね。
図々しいことに、The Iceにまで乗り込む図々しさは恐ろしいです。

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