ネーベルホルン杯の織田のSP





遅ればせながら織田のネーベルホルン杯の演技を見たわ。
ロシアっ娘にばかり騒然となっていて見てなかったわ。優勝者なのにヒドイ話ね。

ショートの織田を見ての感想よ。



筋肉がついたわね!特に下半身、輪郭がえらくくっきりしたわね。ぶ厚くなったわ。

あと、この人の重心移動の軸がびしっと頭頂部から足先になったわね。「筋が通った」状態ね。これはすごくいいことよ。だけど最高位の栄誉にふさわしい存在になるためには、頭部から更に頭上への抜けがまだ足りないわ。

今の織田は、あたしの眼からは、自分で考えたことが行動に反映される状態を維持できているように見える。別にザヤックルールに引っかからなかったから「さんすうが できた!」とか言ってるわけじゃないのよ?

これまでの織田は足先で滑っていた。今は腹になってるわ。これがハートから滑ることができるようになるともっと演技に魅力が出るわ。

この人、技術的にはもうこれで精いっぱいだし、これ以上どうしようもないくらい、すんげえレベルにきてるわよね。特にジャンプ。猫着氷の気持ちよさったらないわね。

織田だけ「好きなだけジャンプを跳んでいい」ってことにしたらいいのにね。採点は演技のあたまから順番にジャンプをカウントしていって、規定範囲内以後のジャンプはノーカウントにするのよ。4T-4T-3Tとかすげえのを跳んでも無視するの。そのかわり観客は織田のジャンプに酔いしれるのよ!

そういうをほんとの意味で「特例」に使えばいいのにね。

重心の話だけど、都会生活者に多いのが、パソコン操作だの事務仕事だので日がな一日机に向かって前のめりで生活するでしょ、「生きている」部分がおなかから上だけ、って人が増えてるのよ。稼働してないって言うのかしら。

そういう人は歩く姿が歪んでくるからすぐわかるわ。頭から足先まで立った状態でまっすぐな線を引いて、重心の移動を見るのよ。メンタルに問題がある人はまっすぐな線にならないの。

悩みがあるとうつむき加減になるわよね。あれの極端版よ。難しいことは言ってないわよ(笑)。

だからときどきあんたたちも家族や友達に頼んで「自分の動画」を撮影してもらってさ、チェックしてみるといいわよ。自分がいかに姿勢が悪く、顔をつきだし、腰をゆがめて、足をひきずって歩いているかビックリするわよ。

織田はこれまで軸の取り方はうまいんだけど、軸そのものが定まってなかったのよね。偶発的な空中姿勢の諸変化に体をあわせているんだから当然だけど、今は自分の意志で筋を通しているように見える。

あと、この人、ほんとに家族を背負って滑っているわね。

まわりに「あたし霊感があって~」と自称する人がいたら、この映像を見せてさ、「誰と滑ってる?」って聞いてみたら面白い結果が出ると思うわ。

織田は結婚して子持ちになって良かったのね。家族の重さを「本当に」背負って、それで軸を取ってるんだから大したものだわ。

オカンは相変わらずね。でも大変そう。




あたしは織田がすぐ泣くところや、上っつらで浮かれているのが好きじゃなくて、あんまり応援してなかったの。マザコン未満の母子未分離も気持ち悪くてさ。

何が悲しくてスベりまくりの織田劇場につき合わされなきゃならないのよって勝手に憤慨していたわ。

スピンもステップも織田についてはなんか既視感があって、織田じゃなきゃいけない必然性を感じなくてね。これはあたし個人の感想だから、織田に価値がないと言ってるんじゃないのよ?でも、織田らしさって何だろう?ってずーっと思ってきたのね。

人真似でも、自分の演技の焼き直しでもないのよ。古臭いって言うんでもない。織田のスピンとステップはとにかく「既視感がある」としか言えないの。

本人は必死で魂こめて滑っていたのかもしれないけど、ぴんとこない。

いつだって織田不在のまま織田が演技をしてるいような気持ち悪さって言うか、織田ってもしかしたら演技中はマジに何も考えていなかったのかもしれないわね。そしてだから全日本やワールドや五輪でODAるという普通は絶対に避けるし、避けられない選手はそもそもそこに出場しない場所でやらかしていたのはこのタブラ・ラサが原因だったのかもしれないわね。

演技中に何も考えなくても自動的に体が動くまで練習するのは当たり前なんだけど、スピスケだってひとつのリンクをぐるぐる何周もまわるからもうさっき通ったコーナーだけど、体は自動的に動いていても微妙な変化を感じるし、他のスケーターとのかねあいもあるから、「もうちょっと速度出していこう」とか「ここはもうちょっと寄っていこう」とか、速度や位置取り、「腕のふり、落ちてきた!やばい!」とか「ひょえーーーやっぱ寒いわ、鼻っ先寒くて痛いわ」とか瞬時にいろいろ思うのよね。

織田もすんごく練習してこれだけのトップレベルの演技をしてて、それでもただの空白じゃダメなのよね。

体はロボット=自動操業されるまでしごきまくって、何にも考えなくても動くんだけど、そこに心が意味を乗せなきゃ見ているほうは取り残される。

織田が実施していることは世界最高峰なんだから、スケオタだけじゃなくて人を巻き込んで圧倒していくもうひと匙のエッセンスが必要だわ。

織田はジュニアの頃に「観客とコミュニケーションが取れる、日本人には珍しい選手だ」と海外の解説者に褒められていたわ。そのコミュニケーションが観客とどのレベルで取れているかを、もしかしたら他の選手のいい演技を見て、少し参考にしたらいいかもしれない。

演技じゃなくて、人の心の動かし方ね。

織田のこと頭の弱い子扱いしてるわけじゃないのよ!ただ今の織田は杉爺こと杉田秀男だったら「よくコントロールされている」とほめるような状態だと思うわね。
だからこそもったいないのよ。

このブログで鈴木明子に言っている「フィジカルはもう十分。綺麗に心を磨いたら、あんたトップが取れるわよ?」とは意味が違う。

ちょっと切れ味が鈍いのは、織田の下半身の筋肉に圧倒されて、ここまで自分を苛め抜ける人にだったら何も言う必要はないかもね、と思ってしまったからかもしれない。

でもそれを言うなら他の選手みんなに言えるわね。

一時期の野茂みたいに「わかってる」って顔にならないと、チャンピオンにはなれないのよ。それは自然ににじみ出るものでもあるし、そうなっている人の態度、ようす、雰囲気から真似て身につけ、やがては自分オリジナルの輝きにしていくものでもあるのよね。


そういえばキム・ヨナが猿真似してきた相手が村主や太田で、失礼ながら歴代チャンピオンでは「なかった」ことが、あの子の不幸の始まりだったのかもしれないわね。
キム・ヨナが盗作というか、劣化コピーを必死にしていた(そして案の定、失笑もののダサいパントマイムになっていた)ミッシェル・クワンもサーシャ・コーエンも五輪王者ではなかったわ。

浅田真央の完成形が最初からあったなら真似しようとか引きずりおろそうとは「思えなかった」だろうしね。違いが圧倒的すぎて。

でも、進化形の浅田真央を一番近くで、そして暇さえあればネット上で(こっわーーーーー!!!!)恨みがましく逐一チェックしてたんだから、早々に「真似することも追い抜くことも、無理だ」と気づけばよかったのにね。

この記事で浅田の名前を初めて出したわ。浅田について書くのはさすがに心臓がどちどちするわね。


ああ、織田ごめん。あんたの記事なのに結局キム・ヨナの気の毒さについて考えちゃったわ。


ま、個人の感想ってことで適当に読み流してもらえたらいいと思うわ。





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織田信成 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/10/04 13:04
コメント
どのタイミングでコメントさせていただくか、迷ったのですが
私にとっては、いちばん縁がなさそうな織田さんの記事にしました。
(どのテーマも、言いたいことがいろいろあって、
 かえって遠慮してしまいました)

はじめまして、お姐さん、はらっぱといいます。

とっても好きなブログがみつかって、喜んでいます。とくに、お姐さんが
ひょいっと入れる、いろいろなたとえ話、たとえばこの記事でいうと
野茂の「わかっている」顔とか……しびれます。

真央選手のことも、すでに色々なところで触れておられますが、
そのうち本格的に書いてくださると楽しみにしています。
(真央選手のことを書こうとすると)心臓がどちどち!?するんですかぁ。
そうですよね~、なにしろあの方は「神の子」ですから。

失礼いたしました。
ごあいさつ代わりに、コメントさせていただきました。
これからも、とてもとても期待しています。
Re: タイトルなし
はらっぱさん、こんにちは!コメントありがとう~。

神の子、ってか、神?活仏?アーリマン?ブッダ?セロフィト?マニ?アナンキ?ってきりがないからやめとくけど、神よね。

余談が多いわ!ダメね!と思ってたのにそこをほめてくださって嬉しいわ。

あたしが思ったことを書いていくから、もしかしたらあなたが望む記事ばかりにはならないかもしれないけれど、よかったらまた読んでいただけたらと思うわ。

また気軽にコメントしてね。ありがとう!

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