キーラ・コルピの怪我は残念だったわね






キーラ・コルピ。怪我でネーベルホルン杯欠場で、フィンランドは次のソチ五輪での女子シングルスの枠はなし。補欠で上から二番目だったかしら。

コルピは残念だったわね。地道な努力をずっと続けて、スザンナ・ポイキオ姐さんとラウラ・レピスト(この人はうまく逃げ切ったわね!)の引退後はほぼひとりでがんばってきたのにね。普通のスポンサーだけじゃなくて自治体のイメージシンボルまで引き受けてプレッシャーは半端なかったと思うわよ。

でも、あたしはここで怪我をしたことで逆に傷が浅くてすんだと思うの。これはファンにもコルピ自身にもフィンランドの皆さんにも申し訳ない言い草だし袋叩きにあっても仕方がないと思うんだけど、コルピはスケートがなくても自分の人生を正しくきちんと歩める人だと思うのよ。

あれだけ忙しい中でも、スケートの練習も学業もきちんとこなし、スポンサーとの仕事もして、すっきり清潔なままなんだもの。

あの子はすばらしい美人で「顔加点」なんて言われるくらい、そうしてそれがあんまり悪意を持って言われないくらい誰をもうならせる美貌の持ち主なんだけど、本人がそれを当たり前に受け止めていて、だから見ていてとっても安心なのよね。

自分で自分の個性のひとつとしてとらえていて、しかも優劣の順位がどちらかというとずいぶん下位で、あれだけの美貌でも「それはそれとして」って横において自分でも忘れているみたいなところがあるじゃない。

それはとってもすごいことで稀有な才能と言っていいんじゃないかと思う。

ちょっと前にあの子が暮らしている部屋を見たことがあるんだけど(もちろん画像でよ!)、今は違うかもだけどさ、その時の画像では、まあファブリックというファブリックの全てがマリメッコのウニッコでさ、笑ったわ。なんていい子なんだ、って。

ウニッコを知らない人っているかしら? 大きな花柄のプリントで北欧といえばコレ!的扱いのわりかし感じのいいやつなのよ。日本で買うとすんごい値段でとてもじゃないけどベッドカバーやカーテンには、と思っちゃうけど、丈夫で洗濯をばりばりしても劣化しにくいしぱっと雰囲気が明るくなるし、子供部屋なんかにはいいと思うわ。

あたしは同じ料金出すのなら別のブランドを選ぶけど。原色っぽいから疲れちゃうの。もうトシだし。

でもコルピはベッドカバーやカーテン、クッションなんかをその花柄の色違いで揃えていて、机で勉強をしていてね。へー、こういう部屋で暮らしているのね、と思ってちょっと感心したのよね。

別にコルピがヴェルサイユ宮殿みたいなところにいるかもと思っていたわけじゃないけどさ、こういう「普通さ」をしっかり持って、一所懸命に宿題をやっている姿に涙ぐむような気持ちになったの。

家の近所の、小さい頃から知っている娘さんがいつの間にか綺麗に育ってきちんと正しく生きているのを見守っているおばさんになったみたいでさ。ご近所のだれだれさんとこのコルピちゃん、最近よくテレビで見るけど、ほんとにがんばってるのよねえ、みたいにね。

コルピ嬢は大丈夫よ。

あの人は見た目より男性らしくて、相当きっぱりしている人だと思うわ。わりと乙女な部分がなくて、乗り物だったら軍艦で、魚だったらジンベイザメで、みたいに豪快な好みの持ち主で、スケールがでかい人だと思う。

あんなにちやほやもてはやされて、それで奢らずたかぶらず、マリメッコかわいいわ~つって真面目に教科書開いてるんだからこの先だって大丈夫よ。

見かけやあの子の立場を利用しようとして近づく奴は一発で見抜いて追い払うわよ。誰かと違って。

自分の美貌を自分で特別視してないから、過剰な意味づけをしてカネにしようとしてくる奴は「あ、この人馬鹿だわ☆」ってすぐ気づく。そういう「正しい」感覚を持ったままの人だと思う。

だからこそ、ヨーロッパ勢期待の星として過剰な採点で持ち上げられて、コストナーと共に無理なアゲアゲの対象のまま居続けることは、彼女のようにまっとうな神経の持ち主にはある意味、辛いことだったろうと思うのよ。

スケーターどうし、お互いの格付けというか、アタシはこの子より上手かしら?って判断はこの上なく正確だし、一時期のアシュリー・ワグナーみたいに有頂天の天狗様になるような底の浅い単純さはこの人には無縁でしょう。

きっぱりとした兄貴っぽい性格だから、だからこそ、過剰な評価にふさわしい一段も二段も上のランクの選手になろうと、必死に練習したんだと思うのよね。

いろいろあって本当に必要な練習時間をちゃんと確保できていなかったと思うのよ。だからこそ短期集中で、と無理をして怪我が多かったのかも。

まっとうな選手の悲しい宿命でもあるのよね。怪我が多いのはアリッサ・シズニーも一緒だけど、転倒ばかりに思われていたシズニーだって、難しいジャンプのルッツとフリップを両方入れていたからよね。難しいことに挑戦するんだから、そりゃ無理もかかるわ。

怪我、故障はキツいけど、真面目にやってましたって何よりの証拠でもあるわよね。エア故障を自在に操れる誰かさんや誰かさんとは違うわよね。

コルピの怪我を知ったときに、トリノ五輪前の太田由希奈を思い出したわ。四大陸で優勝したことで一気に話題沸騰になり扱いが急激に変わったことでへそを曲げて、怪我をしてやれ、ざまーみろ!と思うほどやさぐれてしまっていたのよね。京女は難しいわね。頭が良すぎるのよね、太田は。
あ、この太田の発言は本人のものよ。すさまじいぶっちゃけ話が掲載された雑誌を持ってるもの。あたし読んでいて血の気が引いたわ。二日ほどよく眠れなかったもの。

コルピが太田と同じ心境だとは思わない。でも、あたしはあくまでも「不正採点とその霊的意味」から現象を読み解くから、このままアゲられ続けてもやもやした気分で五輪に出て、たとえいい成績をおさめても、コルピの霊的成長の前では障害にしかならなかったんじゃないかと思うのよ。

そりゃあ、五輪出場は選手の夢よ。メダリストになることなんて夢のまた夢。正直、メダルの有無でその後の扱いも生涯年収も変わってくる。運命の大きな分岐点よね。

でも、今のコルピの「わかってるわ、あたし」って笑顔を見ると、本当に本当に彼女を応援している人と、彼女には申し訳ないんだけど、「汚染をまぬがれることができてよかったわね、コルピ」って思ってしまうの。

それに、もしかしたらどっかの国が不参加になり、フィギュアスケート女子シングルが3枠あいて、補欠二位のフィンランドからひとり出場できるようになるかもしれないわ。それにはコルピは選ばれないかもしれないし、たとえ出場できたとしても怪我の影響で滑り込みはきっとできないだろうからショートプログラムで予選敗退になるかもね。それでもあたしは、そうやって繰り上がりで出場して、残念だった、と思ったとしても、コルピの満足感はより深いものになるような気がするの。

もちろん彼女はアスリートなんだし、フィンランドに五輪メダルを!って決意してがんばってきたはずだから、こんなことを言うのはとんでもない暴論でものすごく失礼きわまりないってわかってる。
そのくらいの理性はあるわ。

怪我を聞いたとき泣いたもの。どんな気持ちでいるだろうと思って、泣いたわ。

でも、スケートはリスクが大きい、というドアの掲示の前でギプスをした姿で撮影をして公開していたコルピに泣き笑いでブラボー!コルピ!と快哉を叫んだわ。

イッツライフ、と書いてたわね。トリノ五輪のときのイリーナ・スルツカヤの言葉をコルピも思い出したのかしら。スルツカヤ、愛称イーラについても書きたいことはたくさんあるわ。

たかがスケートって言うけれど、各国の代理戦争の場でもあり、各選手の魂、生きざまを見せてもらう場でもある。あたしはスケートに夢と希望を見ていたい。

あの白く冷たいリンクの中に選手の人生を見ているの。

コルピ、平気でいられるわけはないわよね。真面目に熱心に本当に一所懸命にやってきたあんたがどうして、と思うわよ。
ループも飛べない誰かさんの前であんたの華麗かつソリッドで見事な完璧なループを決めてやって!って気持ちもあったわ。

でも、コルピ。
もし本人に会えたらあたしは、「あなたの長い人生においてこれがいい機縁だったと言えるよう祈っています」って言いたいわ。

あとアンサイクロペディアの「フィギュアスケーター」の中のあんたの項目、あたしが書いたものもまだ残ってるわよって言いたいわ(笑)。


あせらずに怪我を治してね。癖になっちゃってるみたいだけど、無理しないで。

あんたの努力と美しさを世界は決して忘れない。

あんたが戻ってきてリンクに大輪の花を咲かせるのをあたしはずっと待っているわ!

そのころには採点も正常化していると思いたいわ。


がんばれ、コルピ!

・・・これって山田花子さんに向かって「山田!」って言ってるようなものよね。


き、・・・・キーラさん、がんばって!





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キーラ・コルピ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2013/09/30 16:52
コメント
キーラが今シーズン観られないとこんなに寂しいとは。
姐さんの書かれていること、すべてに目を潤ませてうなずいています。
美形の家系は、親戚家族みんな美形なので、周りが思っているほど、美形の自覚がないものなのですよ。
話は戻りますが、私はキーラの手が好きでした。指先までの気配りは日本人くらいかと思っていたので、さすがは、北欧!といつも感激してました。そして、ジャンプで失敗しても、いつも、滑り終わると最高の笑顔を観客に見せていました。感謝を伝える気配りがいつも伝わりました。なかなかできませんよね。
復帰を楽しみにしてます。

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