採点恭順派が見落としていること~「浅田真央試論」さんのご紹介~

昨日、ひとつのブログを教えていただきました。

淡々と、静謐な印象すらある筆致で「浅田真央を応援する」記事をアップされていらっしゃいます。

試合における画像解析の問題点、テレビ番組の感想、試合観戦などの記事のひとつひとつになるほど、と首肯させられつつ、「浅田真央」を見るときの、そして「フィギュアスケートの採点」に向かうときの立ち位置に思いを馳せつつ拝見しました。

姐さんはいつも言います、ニワカかそうでないかは関係ない、ニワカかどうかを決めることは誰にも出来ない。

姐さんは尋ねられれば「稲田悦子先生の現役時代を知らない者は全員ニワカ」だと言います。そのくらい意味がないと思う。いつ、どのタイミングでフィギュアスケートを愛するようになったのか、時期的な長短は必ずあります。でも、そこにどのくらい意味をおき、どれほどの「思いの深さ」でスケートを見るかは、観戦開始時期とは無関係。

今日、スケートを好きになった。そんな人を姐さんは祝福します。これからいくらでも素晴らしい演技を知ることができ、過去の名演技、名選手を無限に知っていく喜びがあるからです。同時に「同時代でそれを見ること」「リアルタイムで経験すること」が永遠にかなわないことを、その人のために悲しみます。


「浅田真央」という選手は、「同時代に生きていること」を最高に感謝された伝説のスケーターです。


採点恭順派の持論のひとつ「素人は黙っていろ」「ニワカは口を出すな」は、彼らの思考の堂々巡りぶりをあまりにもあからさまに露呈させている破綻した主張です。
彼らは「具体的な根拠」を出して採点の正しさを証明できたことがありません。「玄人の言うことだから正しい」というのは、「姐さんが言うことだから正しい」と同じレベルで陳腐極まりない誤りです。これは正しくありません。

おまけにジャッジもミスをします。そもそも恣意的なジャッジの主観で採点がなされている以上、ジャッジが「主観で」プラス3からマイナス3をつけている以上、「正しい採点」など存在しないと言い切ることすらできるのです。

そして採点恭順派の致命的なミスは、「フィギュアスケート観戦において”ニワカ”が存在するとしても、”その人の人生”においてのニワカはどこにも存在しない」ということです。

「採点がおかしい」と言うからには、その人が生きてくる上で培っていた、人格、識見、知識、教養、判断、思い、気持ちのすべてを賭けて「自分の人生」から出た言葉で、その重さを背負った上でひとりひとりが発言します。そこにはニワカは存在しません。

「採点がおかしい」と言うからにはその人なりの根拠があり、主張に見合った事実があります。「自分の人生のプロ」である大勢の人の口からコレが出る。多角的に、多種多様に、それぞれの人生のプロが見たときにやっぱり「採点はおかしい」のです。

ここで言う”ニワカ”の内容が異なること、階層が異なるクラスでの区分であることを、採点恭順派は理解しません。

それぞれの生きてきた時間の中で「見た」ことに対して、世界中でこれほど多くの異論が実際に出ていること、五輪だけとってみても8年前から「採点がおかしい」と言われ続けていることは、「素人は黙っていろ」などという野蛮きわまりない暴論で封殺できるものではありません。看過せずに対応すべき緊急時であると思います。

昔からおかしかったのです。政治がもろにからみあう、狭い世界でのもめごとです。

でも、それはスポーツとしては決して正しくありません。



昨日教えていただいた素晴らしいブログを、姐さんのブログで紹介することは、あるいはブログ主さんにとっては不本意なことかもしれません。もしかしたら迷惑をかけることになるかもしれません。

でも、姐さんはこの記事のひとつひとつにこめられた「思い」の深さと確かさに、そして「わたしはこう思う」という持論を冷静に丁寧に事実に即して書き続けているこの方の「浅田真央を応援する」という意志に深く心を打たれました。

「静かな水は深い」と言います。この果てしなく深い思考から紡がれる文章に感動しました。

素晴らしいと思いました。世界に向けて公開なさっているのなら、「一緒に浅田選手を応援しましょう」と同時に「あなたのお考えに敬服します。共感と賛意を表します」と言うことも、許されるのではないでしょうか。

プロフィールを拝見すると「出来れば古い記事から読んで貰えるとありがたいです。」とだけ書かれています。

皆さんも「出来れば古い記事から読んで」いただけますでしょうか。


追記・・・これは撤回されていますね。好きなところから読んでいいそうです。


ひとりが示す「わたしはこう思う」はこれほどに威あり力ありて人の心を激しく打ちます。

もっとブログが増えればいいのに!<あなた>の思いを皆さんにシェアしてくださればいいのに!
嘘のない、真実の言葉、心から出たまことの言葉はどこまでも遠く、広く、深く人の間に浸透します。


浅田真央試論



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ISUの諸問題 | コメント(9) | トラックバック(0) | 2014/04/21 16:48
コメント
No title
姐さん、こんばんは。ブログ紹介ありがとうございます。心にズシーンと来る文章です。丁寧に読んでみたいです。
あっ
早速開いてみました。先週、高島屋 浅田真央展で検索して拝見していたブログでした。

大変落ち着いた文章で、深い学識と浅田選手への敬意を感じました。
私の携帯では、遡ってしか閲覧できないので、時間のある時に、パソコンで初めからじっくり読みたいです。

ところで、昨晩の佐藤信夫コーチの番組は、本当の関係者しか出演せず、大変見応えがありました。松村充さんダンディーで素敵だし。

中でも、ニワカの私に衝撃的だったのは、動くいや、オリンピックで演技する信夫コーチを見られた事です。
そして、当時のジャッジが氷上で審査し、結果を一人一人が、築地の競りのごとく?札を掲げて示していたこと!

足元よく見えてたろうなあ。だれがどんな点出したか一発で分かったんだなあ。と、思いました。

ここであの方のブログの紹介があるとは!
はじめまして、今までROMさせていただいてましたが
小中さんのブログが紹介されていて驚きました。
真央ちゃんのファンなんですね~
さすがプロの脚本家、番組の作りに関する論評が鋭いです。
また、Jスポでテレビ観戦なさっているのにも拍手です。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
ご紹介ありがとうございます
姐様、皆様こんばんは。

…テレビをつけない人間なので、貴重な佐藤コーチの番組を見逃してしまいました。
姐様のお声がけのお陰で、こちらで皆様の感想を拝読出来て大変感謝しております。

また、素晴らしいブログのご紹介をありがとうございます。
一生懸命さかのぼって読んでいたらこんな時間になってしまいました。
もちろんまだすべて拝読してはおりませんが、とても冷静かつ真摯な方でいらっしゃいますね。
姐様と雰囲気は異なってはいますが、姐様のブログを初めて拝読した時のように、心打たれます。

時間のある時に、ゆっくり拝読させていただこうと思っております。
ありがとうございました。
恐縮です
すみません。ご紹介ありがとうございました。
姐さんに教えて戴いた方にも御礼申し上げます。

「うにお」という名前で1,2回コメントを書いた事があります。
本来ならこちらからご挨拶すべきだったのですが、ココログの仕様がよく判らず、リンクをサイドバーに設けられなかったので躊躇してしまいました。
ブログを始めたきっかけは、間違いなく姐さんの御提言です。

やっとリンクを表示させる方法を見つけましたので(何でデフォルトにないのか……)、リンクさせて下さい。お願いいたします。

Re: 恐縮です
くなかさんへ

うにおさんのコメント、覚えています。どうもありがとうございます。
拙ブログはリンクフリーでございます。汗顔の至りではございますが引き続きよろしくお願い致します。
ことばの確かさ
姐さま、とても素敵なブログを教えてくださって
ありがとうございます。
そしてくなかさま、ブログを読ませていただきました。
大変内容が濃く深く、美しい言葉で競技のことが
綴られ、夢中になって読みふけっていたらとんでもない
時間になってしまいました。
特にソチのフリーの感想を読んだ時は涙を抑えることが
できませんでした。
プロフィールのお名前に見覚えがありましたので
確かめて見ましたら、やはり。
夢中になって観ていた作品にお名前がありました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

姐さん有難う
素晴らしいブログのご紹介を有難うございます。
まだ途中までしか読めていませんが、時間を忘れて読みふけっております。
そしてタイムリーと言うか(あれ?w)ジャッジングに関してのご意見も、私がグチグチと言い連ねても伝えきれない事を何と冷静に的確にツボを押さえた文で美しく纏められているのかと自分を恥ずかしく思いました。

この世界、至る所に先生がいらっしゃる。
また御一人の素晴らしい先生を教えていただいて感謝します。

小中さん、これからゆっくりじっくり大切に拝読させていただきます。

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